日豪交流40周年記念事業

ことし2024年は、MoW SA (Meals on Wheels South Australia)との友好交流40周年にあたります。この節目の年、日本とオーストラリアのコミュニティによる非営利の食支援活動の相互理解を深め、活動の発展と友好関係の継続に向け協議する記念事業を行います。

ミールズ・オン・ホイールズ南オーストラリア協会と
日本の食支援活動団体との交流

MoW SAとの40年間の交流

1983年、MoWSAのボランティアの関係者が東京世田谷の「ふきのとう」の会食会を見学したことがきっかけで交流がスタート。1985年にはMoWSAの理事メンバーを招いて日豪食事サービスシンポジウムを開催、この場で全国老人給食連絡協議会(全国食支援活動協力会の前身)発足が決定しました。以来、オーストラリア視察ツアーを実施するなど相互交流を重ね、2001年に南オーストラリア州厚生大臣立会いのもと友好協定を締結しました。定期的に連絡を取り合い、両国を訪問するなど交流が続いています。
 
 

2001年

2003年

Meals on Wheels South Australia          

Meals on Wheelsとは

直訳は「台車にのった食事」。自分で食事を用意できない人のために食事を届ける活動をさし、1940年代の第二次世界大戦中のロンドンで誕生しました。空襲による火災の消火活動にあたる人々に、婦人会がボランティアで食事を提供したことから始まり、オーストラリアのほか、カナダ、アメリカなどにひろがりました。
 

Meals on South Australia

ミールズ・オン・ホイールズ南オーストラリア協会(Meals on wheels SA)は、南オーストラリア州の州都アデレードで1954年設立されました。創設者のドリス・テーラー女史は手足に障害があり、車椅子の生活でしたが、隣人同士の助け合いの一環として高齢者に温かい食事を届けようと呼びかけ、有志者の寄付を受けて7人のボランティアがはじめたのが始まりです。
その後ボランティアによる食事サービスのしくみを順次整え、地域の実情にあわせながら支部(サービス拠点)を増やしてきました。現在はクックチル工場や病院を含む80か所の拠点から1日4000食以上の昼食を配達しています。
 

   

本事業は豪日交流基金によりオーストラリア政府外務貿易省の助成を受けています